もうすぐ8歳になろうとしていたウサギのラビちゃん。
ちいさな体のラビちゃんは、シロクマのしろたんととっても仲良し。元はお姉ちゃんのしろたんだったけれど、いつの間にかラビちゃんの相方になりました。 同じシロクマちゃんをもう1つ用意しても、「しろたんじゃないとダメ!」
穏やかな性格で、あとから家族になったインコのラピスちゃんにからかわれても怒らない、優しい男の子。
「でも、しろたんは僕んのだよ!」
甘えん坊で、撫でてもらうのが大好き。
「撫でるのやめると甘噛みしちゃうよ!」
3年前に心臓の病気がわかってからは、お薬も頑張って飲んでくれました。食欲が落ちても、人参の葉っぱは大好きでよく食べてくれました。車は…好きじゃないけど、お母さんと遠くの病院まで通いました。
お母さん、ラビちゃんとずっと一緒にいたいから、1日でも1分でも長く生きて欲しいから、出来ることはなんでもしました。
雪道の運転も、あなたのためなら平気だよ。
人参の葉っぱだって、あの手この手でなんとか手に入れ、あなたに食べさせたい。たくさん食べていいんだよ。
忙しいお父さんも、進んであなたに食べさせてくれたね。
お誕生日には、お姉ちゃんがスペシャルメニューを用意してくれたね。
「起きていいんだよ。ねえ、そろそろ起きよう?」
今にも起きてくれそうな可愛らしいお顔で寝ているラビちゃん。
インコのラピスちゃんに、葉っぱ食べられちゃうよ?しろたん、取られちゃうよ?ねえ、起きて!
可愛いね、ラビちゃん。よく頑張ったね、ラビちゃん。
八百屋さんにも置いてない、季節はずれの人参葉をお母さんはたくさん取り寄せました。
リンゴもバナナもたくさん食べてね。あなたがよく噛んだお母さんのジーンズは、カットして可愛い巾着に作り直しました。
家族みんなでお手紙も書きました。
「生まれてきてくれてありがとう。」
「うちの子になってくれてありがとう。あたたかく幸せな気持ちにさせてくれてありがとう。大好きだよ、ラビちゃん。きっとまた逢おうね。」
行ってらっしゃい。仲良しのしろたんと一緒に。
大切な家族だから最後まで愛を込めて。
ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう
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