家族全員、きちんと礼服を着て迎えたあの日。
この辺りのしきたりで、旅立ちのときは勝手口から出発します。
家族だから、人と同じように送ってあげたい。
お庭に咲く花たちと、樒。
数日前に19歳になりました。猫のあさりちゃん。若いママさんにとって、人生の半分以上を一緒に生きてきました。もっともっと一緒にいたいから、通院、お家でのケア、全力で。でも少しずつ…。
「最後の6日間一緒にいられて良かった。」
お腹が空かないように、好きなものたくさん持たせてあげよう。
カツオ、マグロ、サーモンは食べやすい大きさに。トロのたたき、頭を取り除いた煮干しも。
もう、どこも痛くないね?よく、頑張ってくれたね。
そうそう、向こうで待っているシジミちゃんと仲良く食べてね。それから手紙もふたりに書きました。シジミちゃんに届けてね。
寂しいけど、嫌だけど、でもきちんと送ってあげたい。この家の花の匂い、ママの匂い、忘れないでね。生まれ変わってくるなら、またここで逢いましょう。
行ってらっしゃい。ありがとう。大好きだよ。
大切な家族だから最後まで愛を込めて。
“お手紙あなたに託します。” への1件のフィードバック