あの日、1本の電話がかかってきました。
らんこちゃんのお母さん。1年前の秋に14歳で天使になったMIX犬のらんこちゃん。あのとき、辛すぎる…と収骨はおまかせいただきました。火葬場で紅葉を拾い、その日の空の写真と一緒にお家にお届けしたことを思い出しました。
ご無沙汰しています。
「実は…」
猫のナツちゃんが眠りにつきました…。
「再会」は喜ばしいことではありませんね。お会いすることが、なんだか申し訳ないような…。
ガンになり、3回の手術を乗り越えてくれました。
「辛いけれど、私が骨を拾ってあげたいと思います。」
推定16歳のナツちゃん。出逢いは15年前。娘さんがお友達の家の軒下にいた子を保護し連れて帰りました。家の子になり、お姉ちゃんにべったりになりました。ベタベタの甘えん坊。わがままに振舞ってもこたえてもらえる。安らげる自分の家。
大好きなお姉ちゃんがお嫁にいき、少しずつ、お母さん、お父さんにも触らせてくれるようになりました。お母さんと一緒に寝ることも。布団にもぐったり、枕元にいたり。
ガンになるまではずっと元気でいてくれたね。
4回目の手術はやめました。よくがんばったね。お水も自分で飲み、ごはんも食べられました。食欲が落ちても…大好きな液体おやつを食べると食欲復活。かつお味が特にお気に入りでした。
ナツちゃんの好きなおやつとカリカリ持っていってね。紫の花模様の手ぬぐいと、お母さんが用意してくれたお花で綺麗に包んで。
手紙は辛くて書けません。
でも、最後までしっかり見届けるよ。
生まれてきてくれてありがとう。
うちの子になってくれてありがとう。
ナツちゃん、らんこちゃんと逢えたかな。