お家の前の桜が見頃を迎えていました。
お父さん、キミを家族に迎える時、キジトラちゃんがいいと決めていました。
ねこじゃらし大好き、遊んで欲しくてくわえてきます。お水は器用に手ですくって飲みます。根っこは太く先端は細め、長い尻尾でまだ小さかったキミはよく遊んでいたね。ペットボトルのキャップでもよく遊びました。なんでもオモチャになるもんね。
キャンピングカーで出かける時も、一緒に行きました。みんなに可愛がられたキミ。家族で一緒にお出かけなんて、なかなか出来ない子が多いのに、キミはあちこちお出かけして楽しかったね。
寝る時はお父さんの腕枕。温かくて幸せな時間。
こんな時間がずっとずーっと続きますように。
だけど…
1年前、発覚してしまいました。それでも信じたい。まだ若い。まだまだ元気でいてくれる。ずっと一緒に…。
エッセンスを背中に垂らしマッサージ。お父さんもお母さんもお家にいるときはキミを何より優先にし、介護しました。
お父さんの手から、大好きなマグロ海鮮味の液状おやつ4本食べてくれたり。でも放って欲しそうだったり。食欲が落ちてしまっても、自力でトイレに行ったり頑張り屋さんのキミ。ちいさな体で精一杯生きてくれました。
数日間、ずっとお母さんがそばにいてくれました。旅立つそのときはお父さんが。
一言お父さんに残しました。なんて言ったのかな…?
キミのお気に入りのじゃらし、くわえて遊んだから曲がっているのね。ひとつ、持っていってね。
おやつもカリカリも用意したよ。お花は可愛いものを。お父さんが買ってきたお花はちょっと渋いよね。桜はほぐして花びらに。お手紙も書きました。
もっと抱いていたい。ずっと…。もっともっと撫でていたい。本当はずっとそばにいて欲しい。でも、送ってあげなくては。キミのために。
ねえ空ちゃん。きっとまた逢えるよね?
そのときは、遊びの続きしようね。じゃらし投げたらいつものように持ってきてね。
それまでゆっくり休んでいてね。ひとまず行ってらっしゃい。大好きな空ちゃんへ。
生まれてきてくれて、うちの子になってくれてありがとう。
大切な家族だから最後まで愛を込めて。
ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう