ぷーと私の10年 Part2

ぷーが私のとなりからいなくなり、数ヶ月が経ちました。

毎日お風呂場で声をあげて泣いていました。後悔ばかりでぷーに謝っては自分を責める。ボロボロだった数ヶ月。何年にも感じられるし、ついさっきまでぷーがいたような気もするし、本当は最初からぷーはいなかったのではないか、とも思える…。ぷーを想うとき、かわいかった元気な姿ではなく、寝たきりになり介護が必要になった晩年の姿しか思い出せなくなっていました。

そんな時に見かけて気になっていた仔猫。SNSで繋がり、ぷーの介護中も親身になって応援してくれていた方のご自宅に現れたちいさな子。丁寧にケアして、心配事があればすぐに病院に連れて行き、毛玉も傷ついているであろう心もほぐして優しく愛情たっぷりに育てている仔猫の里親を募集されることになりました。

「ぜひ私が!私でよければぜひお願いします。」

この子にはもうひとつの家族がいます。

深夜にご自宅の庭に棄てていかれたらしい小さな子。この子を保護し、汚れたお顔や体を綺麗にしてくれ病院にも連れて行ってくれ、落ち着くまで大切に育ててくださったご家族。愛情いっぱい優しく接してくれていたから別れはお辛かったと思います。涙と笑顔で見送り、私に託してくださいました。

ずっしり責任を感じつつ、一生大切にしていこうと誓いました。

名前は〝風雅〟とつけました。

〝ふーちゃん〟と呼べる。〝ぷーちゃん〟と何万回も呼んできたようにこれからたくさん話しかけよう。いつか…その日が来るまで大切に大切にしよう。