ひとりで頑張らないで。

今、ちいさな家族の介護をされているご家族に届きますように。

気の抜けない毎日をお過ごしだと思います。治療をどこまでするのか、手術を受けるか緩和ケアに入るか…。難しい選択をしなければいけないこともあると思います。

少し前まで歩けていた。サポートすれば歩けていた。好きなものなら食べていたのに何をあげても食べなくなった…。出来ていたことが少しずつできなくなってきた…。

呼んでも振り返ることがなくなってきた。大きな音にも反応しなくなった…。

夜、鳴くようになった。オムツをし始めたけれどLサイズからMサイズに、そしてSサイズに…。

 

出来ていたことができなくなり、泣けてしまうこともあるかと思います。

そして、正解のない選択をしなければいけない場面が幾度もあるかと思います。お仕事や家事、育児やご家族の介護など、毎日することがある中で、目を離せない状況になることもあると思います。

お風呂は短めに急いで済ませ、食事は立ったままで、なんてことにもなるかもしれません。「目を離したときに何かがあるかもしれない。」そう思うと気が気ではありません。

夜鳴き、食事サポート、おむつ交換。鳴き止むまで抱いたり撫でたり。寝不足でイライラしてしまうこともあるかもしれません。

頼れる人はいますか?

話を聞いてくれる人はいますか?

共感してくれる人はいますか?

 

責任感の強い方、介護することが初めての方、ちいさな家族を見送られたことがない方に、ご自身を強く責めてしまう方が多くみられます。悲しいですが、介護は永遠に続きません。今、心配事が多すぎて倒れてしまいそうなご家族のみなさん。どうか、人を頼ってください。ご家族、ご友人、ご近所の方。そしてペットシッターさんや短時間預かってくれる施設なども増えてきました。専門家に相談したり手伝ってもらうことは、その子のためにもご家族自身のためにもなるかと思います。今はみまもりカメラやテレビ電話などもありますし、ご心配であればそういったものも利用し、少しご自身の体や心を休めませんか?

ひとりで頑張らないでください。どうかご自身も労ってください。食べて、寝る。できていますか?

これからの時間が、ご家族とご家族の大切な子との時間がどうか穏やかでありますように。

 

そしてもしもその時そばにいられなかったら。今まで積み重ねてきた幸せな想い出を胸に抱いて旅立ったと…最期の瞬間もひとりではなく、ご家族の匂いや想いに包まれて安心して旅だったのだと…いつか思えますように。 

 

彼らの時間はわたしたちよりずっと短いからこそ、今を大切に。彼らの心の拠り所であり頼られ愛されているご自身もどうか大切に。

 

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう