第二回 ちいさな家族の合同供養祭

今年の供養祭も無事執り行うことができました。

この企画は、私が「虹の架け橋ぷう」として〝ちいさな家族のおくりびと〟を始める前から考えていたものです。

「以前見送った子の供養をしてあげたいと思いながらそのままだった。機会があればと思っていた。」

「家族を失い心にぽっかり穴が空いたままで辛い。みんなはどう過ごしているのか、どう立ち直っていくのか聞いてみたい。」

「うちの子の話を誰かとしたい。気持ちをわかってくれる人と知り合いたい。」

 

確かに生きていたあの子。見送ったばかりのときは、哀しみが強く、立ち直れる日がくるとは思わなかった。でも、同じように家族を見送った経験のある方々から話を聞いたり、聞いてもらったり、励ましてもらったりしたことに、どれだけ救われたかわかりません。

今、深い哀しみの中にいるご家族、新しい命と出逢い新たな生活を始められたご家族、毎年この日にあの子の供養をしようとお考えのご家族、みなさんにとって、意味のある会になりますように。

 

今年はまだ、満開を迎えた桜があちこちに残り、この日はあたたかな1日となりました。

 

どこか緊張したような、厳しいお顔をされたご家族もいらっしゃいます。

昨年も参加されたあの子のご家族も。

また、昨年に続き、県外から参加されたご家族も。

お遺骨を大事そうに抱いたり、お写真やお位牌を抱いたり、その子の好きなおやつを一緒に持ってこられたご家族もいらっしゃいました。

 

ご住職による読経が始まり、順にご焼香を。そして、ひとりひとりの名を呼びあげていただきました。我が家の愛猫ぷうの名も。各々手を合わせます。

 

涙が止まらないご家族もいらっしゃいます。合掌は、あの子と自分を合わせること。今、あの子とつながっている。そんな気がします。

 

丁寧な読経と法話のあと、場所を二階にうつし、茶話会となりました。

階段を上るのがきつそうに見えるご家族にはエレベーターでご案内を。この日は友人がスタッフとして手伝いにきてくれました。

 

お茶を飲みながら、あの子たちの話をしました。みなさん、真剣に耳を傾けます。病気と闘い頑張ってくれたこと。向き合い介護した日々のこと。出逢う前は猫ちゃんが嫌いだったのに、今では猫ちゃんなしでは生きられないくらい好きになったこと。見送ったあと、体調を崩したり生活に支障がでるほど哀しみが深かったこと。そして、そっくりな子を家族に迎えたこと。弟さんの晩酌にいつもそうっと寄り添っていたあの子のこと。あの子の話をすると涙が止まらなくなるからと箱ティッシュを持ってこられたママさんも。

「あの子の面影を重ねた。」とシェルターで暮らすワンちゃんの里親になったご家族は、ワンちゃんを連れて参加されました。ケージから出してあげられませんでしたが、信頼関係がしっかりできているのでしょう。お利口に待ってくれていました。目が垂れ気味なところとか雰囲気があの子に似ているとおっしゃいます。

この日参加されたご家族の中には、新しい家族を迎えた方が何組かいらしていました。私もそのひとりです。

以前、誰かが言っていました。

ワンちゃんを見送ったら、心に犬型の穴が空き、その穴はワンちゃんでしか埋まらないと。猫ちゃんもそう。全ての方に当てはまるとは思いませんが、私にはしっくりきました。

新しい家族を迎えても、この子はこの子。あの子はあの子。そしてまた一緒に笑顔で過ごせる。

あの子の供養をしてもらいながら、思います。

なにより供養になるのは、私たちが元気でいること。

「ごめんね。」よりも「ありがとう。」と心から言える日がきっとくる。

 

また来年も、合同供養祭を執り行います。過ごした時間も別れ方も感じ方も、哀しみの深さやその後の過ごし方もひとりひとり違うと思います。でも、お経をあげてもらったり、誰かの話を聞いたり話したりすることが、何かのきっかけになりますように。

 

 

14組 19名様

6ワンコ 12ニャンコちゃんの供養をしていただきました。

ご参加いただいたみなさん、全面的にご協力いただいた生蓮寺ご住職、参加者でありながらお手伝いいただいたkukuちゃんのママさん、伸太郎ちゃんのママさん、ネーム製作や撮影などお手伝いいただいた、クロちゃんのパパでハナムラデザインの花村さん、山田さん、ありがとうございました。

 

第一回 ちいさな家族の合同供養祭

合同供養祭 その後の声  前を向いて。

 

 

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう

虹の架け橋ぷう 公式ホームページhttp://nijinokakehashi-poo.info/

第二回 ちいさな家族の合同供養祭のお知らせ

 

平成31年4月21日(日)

ちいさな家族の合同供養祭

松本市寿北 生蓮寺さんにて執り行います。

合同供養祭は、納骨式ではありません。ご住職に読経をあげていただきます。また、読経のあとに茶話会を開きます。

昨年執り行われた合同供養祭には、22名の方が参列され、茶話会ではみなさん真剣にお一人お一人の話に耳を傾け、涙…もありましたが、時々笑い声も聞こえ、あたたかい会となりました。

猫の伸太郎ちゃんのご家族がみなさんにお土産を持ってきてくださいました。

県外から参列されたご家族もいらっしゃいました。

 

「あの日から心にポッカリ穴が開いたまま」

「しっかりお別れができなかった気がする」

「周りの人にはこの気持ちは理解してもらえない」

「うちの子の話を誰かとしたい、聞いて欲しい」

大切な家族を想い、辛い気持ちに波があることは当たり前のことだと思います。3年7ヶ月経っても動画をみることができない。私も当日は参加者の一人です。泣いてもいい。頑張りすぎない。ひとりじゃない。

当日は、平服でお越しください。ご遺影、お位牌がありましたらお持ちください。ご納骨がまだでしたら、ご遺骨を。何かご心配な点がありましたらご相談ください。

第一回 ちいさな家族の合同供養祭

 

4月21日(日)15:00〜16:30

松本市寿北3-12-24 生蓮寺

受付は14時40分までにお願いいたします。

 

 

お問い合わせは

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう

070-1490-3588

 

ちいさな命を守りたい。啓発ステッカー作りました。

「明日も明後日もこの子に触れたい。」

守りたい。ちいさな命。

〝コンコンノック〟〝熱中症から守ろう〟

車に貼れる啓発マグネットを作りました。

多くの方に知って欲しいと思います。そして、みんなが生きたいだけ生きられるよう願います。

エンジンをかける前に〝コンコンノック〟寒い季節や雨の日などに、猫がボンネットの中やタイヤの間で寝ている可能性があります。夏場でも日陰を求め入り込んでいることがあります。

そのままエンジンをかけてしまうと…。ちいさな命が危険にさらされるだけではなく、車も無事では済まないでしょう。〝コンコン〟〝バンバン〟〝目視〟することでちいさな命を守りたい。

 

 

多くの方に知っていただきたいです。私たちが暑いと感じるなら、あの子たちにとっては命の危険があるほど暑いということ。

「ほんの少しの時間だから大丈夫」

一瞬の判断ミスで、一生後悔することに…。

また、室内でのお留守番中に犬や猫が熱中症にかかることもあります。エアコンがなくても過ごせていた頃…とはもう違うのかもしれません。昨年の夏は、〝真夏日〟〝猛暑日〟が続き〝命にかかわる暑さ〟という言葉をよく耳にしました。私たちは好きな時に自分の意思で水分補給ができますが、それでも熱中症にかかる人が後を絶ちませんでした。体温調整が苦手な犬や猫はなおさら…。

ちいさな命を守りたい。

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう

虹の架け橋ぷう 公式ホームページhttp://nijinokakehashi-poo.info/

お問い合わせは 070-1490-3588

役割分担

家族みんなであの子を囲みました。

くりんくりんの毛、ぽっこりお腹が可愛らしい。優しい性格でおだやかで、トリミングしてもらっている時もおとなしく、トリマーを目指す学生さん達からも可愛がられました。

 

お父さんがみんなをまとめます。

お弁当持たせてあげようね。

お気に入りのマスコットも持たせてあげよう。

この服似合うから持たせてあげよう。

「ちょっと待って」

お父さん、洋服に大きく名前を書きました。

みんなのこと、忘れないでね。家族写真は棺の内側に貼りました。

 

大家族だから、自然と役割分担ができていました。お散歩係はおじいちゃん、病院に連れて行ったりお薬飲ませたり…嫌われ役のお母さん、面倒見のいいお姉ちゃん、遊び相手のちびっ子ちゃん。共通しているのは、みんなキミのことが大好きだってこと。

 

寂しいけど、みんなで見送るよ。

これからもみんなの心に。

 

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう

今だけ泣かせて。

虹の架け橋ぷうでは、どうしてもご都合がつかないご家族に代わり、お迎え〜火葬、収骨までさせていただきご自宅へお帰しする〝おまかせプラン〟があります。

あの日、あの子を抱え扉を開けると、同居ワンコのれんくんがジャンプ、ジャンプで熱烈な歓迎をしてくれました。

炬燵でみかんをいただきながら、パパさんとおばあさまとあの子の話を。

おとなしくて賢くて手のかからない子。1回もトイレの失敗をしたことがありません。毎日寝るときはパパさんと一緒。

「誰にでも懐く子ではなかった。自分にだけ甘えてくる可愛い子。」

ボイルした笹身が1番好きだった。

カリカリもパウチも好きでいつもしっかり食べていた。

「いい子だったね。でも、襖をカリカリして参ったこともあったね。」

 

前日、もなかちゃんにお別れを言いました。お仕事の都合上、夕方にならないと体が空かないということでした。

もなかちゃんをお預かりする時、もう一度顔を見てもらいました。

男泣きするパパさん。

 

「今だけ泣かせて。」

 

「よし。もう大丈夫。お願いします。」

 

ちゃんと送ってあげられたから笑顔で話せる。 これからもずっと。

 

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう

虹の架け橋ぷう 公式ホームページhttp://nijinokakehashi-poo.info/

 

いつもお花を。

あの日、お庭の花を摘んで綺麗に洗い、あの子のために用意されました。

お気に入りのおもちゃ、家族写真、お手紙、いつものカリカリは紙製のカップに入れて。

そしてブランケットはおくるみにしました。

あたたかいね。

3ヶ月前、あの子のママから相談を受けました。

「覚悟しなくてはいけないかもしれない。もしもの時、どうしたらいいですか?」

よく頑張ったね。そして、大好きなお母さんに、心の準備をする時間をくれたんだね。

ママが見守る中、静かに眠りにつきました。

可愛いお手手、スタンプとらせてね。毛も少しちょうだいね。艶々の黒いところ、茶色いところも。

てっぺいちゃん、寂しいけれど、一旦お別れ言うね。ありがとう。大好きだよ。

先日てっぺいちゃんのママさんと偶然お会いしました。

「寂しいけれど、なんとかやっています。時々ここには花を買いに来ているんですよ。」

忘れないよ。キミはこれからもずっと、みんなの心の中にいる。

最後まで見届けました。

あの日、1本の電話がかかってきました。

らんこちゃんのお母さん。1年前の秋に14歳で天使になったMIX犬のらんこちゃん。あのとき、辛すぎる…と収骨はおまかせいただきました。火葬場で紅葉を拾い、その日の空の写真と一緒にお家にお届けしたことを思い出しました。

ご無沙汰しています。

「実は…」

猫のナツちゃんが眠りにつきました…。

「再会」は喜ばしいことではありませんね。お会いすることが、なんだか申し訳ないような…。

ガンになり、3回の手術を乗り越えてくれました。

「辛いけれど、私が骨を拾ってあげたいと思います。」

推定16歳のナツちゃん。出逢いは15年前。娘さんがお友達の家の軒下にいた子を保護し連れて帰りました。家の子になり、お姉ちゃんにべったりになりました。ベタベタの甘えん坊。わがままに振舞ってもこたえてもらえる。安らげる自分の家。

大好きなお姉ちゃんがお嫁にいき、少しずつ、お母さん、お父さんにも触らせてくれるようになりました。お母さんと一緒に寝ることも。布団にもぐったり、枕元にいたり。

ガンになるまではずっと元気でいてくれたね。

4回目の手術はやめました。よくがんばったね。お水も自分で飲み、ごはんも食べられました。食欲が落ちても…大好きな液体おやつを食べると食欲復活。かつお味が特にお気に入りでした。

ナツちゃんの好きなおやつとカリカリ持っていってね。紫の花模様の手ぬぐいと、お母さんが用意してくれたお花で綺麗に包んで。

手紙は辛くて書けません。

でも、最後までしっかり見届けるよ。

生まれてきてくれてありがとう。

うちの子になってくれてありがとう。

ナツちゃん、らんこちゃんと逢えたかな。

みんなからのお手紙を持って。

あの日、みんなでお手紙を書きました。

食いしん坊で、落ちたものも食べちゃうあの子。

みんなが生まれる前からこの家にいました。ずっとみんなと一緒に成長してきたあの子。

庭にはドッグラン。好きなだけ遊べるあの子のための空間です。

トロちゃんのお父さん、お母さんから、「ほかの子たちのために使ってください。」とお預かりし、後日お届けしました。

シェルターで暮らすワンちゃんたちへ。

シェルターで暮らす猫たちへ。

地域で暮らす猫たちへ。

トロちゃん、生まれてきてくれてありがとう。

みんなにお裾分けもありがとうね。

ママの匂いに包まれて。

保護猫カフェであの子のママさんにお会いしました。

猫たちと遊ぶママさん。声をかけていいのだろうか。

お外で産まれ、お母さんにゃんこと一緒にいるところを見守られていたあの子。でもある日、ちいさなあの子はひとりでいるところを保護されました。

そして、里親募集。ずっとの家族ができました。

もみちゃんと言う妹もできました。ママがお仕事へ行っても、妹がいるから寂しくないかな。

お家の中は完全に猫仕様。運動ができるようにタワーを。ベッドやハウス、爪研ぎ。お家の中は安心だね。好きなだけ遊んで暖かいベッドで眠ってね。

そしてママが帰ってきたら。ベッドの上で思いっきりナデナデしてもらおう。

抱っこは好きじゃないけれど、寒いときはママの膝の上。ナデナデしてくれてもいいよ。

お尻トントンされると…空中フミフミ。その隙に爪を切る凄腕ママ。

ちょっと怖がりだけれど、甘えん坊のキミ。

家族っていいね。優しい手が嬉しいね。

こんな毎日がずっとずっと続くものと思っていました。

突然の別れ…。

キミが怖がらないように、ママの匂いで包んであげよう。ずっとハンカチを握りしめているママさん。大丈夫、そばにいるよ。怖くないからね。

お手紙を書きました。猫草の種と、カリカリも包みました。

キミがなぜか気に入ってよく遊んだ、畳んだビニール袋も入れてあげるからね。

スギちゃん。

スギちゃん。

可愛いスギちゃん。

スギちゃんのママさん。お外でひとりぼっちで震えていたであろうちいさな子は、暖かいお家と人の優しさを知り、あなたの愛情を体中で感じ、天使になりました。もふもふした体に触れられない寂しさはどうしようもないけれど…。きっと、ママさんのそばにいる。そんな気がします。魂はずっとそばに。

みんなのお名前。

みんなの可愛いお名前。

桜の季節に家族になったから。

幸福に生きて欲しいから。

色白だから。

〇〇に似ているから。

これから先何十年、一緒に暮らす家族だから、みんなで案を出し合って決めたお名前。

可愛らしくてほっこりするみんなのお名前。

毎日、何回、何十回と呼ぶお名前。

私はおくりびととして、旅立ちのお手伝いをさせていただいていますが、そのときは家族の一員にしてもらったつもりで呼ばせていただいています。

古風なお名前も素敵。

すずのすけちゃん

コロ助ちゃん

玉三郎ちゃん

チョースケちゃん

与作ちゃん

五郎ちゃん

てっぺいちゃん

サスケちゃん

美味しそうなお名前

れもんちゃん

プリンちゃん

ゆずちゃん

キャンディーちゃん

もなかちゃん

あさりちゃん

メロンちゃん

チョコちゃん

おやきちゃん

コンビで可愛らしいお名前

いくらちゃん とタラちゃん

もちちゃんと こめちゃん

個性的なお名前

シャハラザードちゃん

コンチョちゃん

一本ちゃん

TAMUちゃん

あくびちゃん

ピアスちゃん

木(もく)ちゃん

茶ちゃん

クスッとくるお名前

ごましおちゃん


初めて振り向いてくれた日、初めて返事をしてくれた日。そしてそれからの幸福な日々。忘れないよ。

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう