大切な家族を見送り、あの子に触れられない、もう会えないのかと絶望したとき
これだけは言われたくなかったこと。
-いつまで泣いているの。
だって猫でしょ?
だって犬でしょ?-
そんなこと言わないで。
生んではいないけれど、我が子同然なんです。
毎朝おはようと挨拶を交わし、おやすみをするまで
何度も撫で、会話をし、始めの1年よりもアイコンタクトができるようになり、晩年は歩行や排泄のお手伝いもするようになり、ぎゅっと濃い時間を過ごしてきたのです。
そして…。
見送ったときは、自分の体の一部を持っていかれたような
なんとも言いがたい喪失感におそわれました。
-たかが犬でしょう。たかが猫でしょう?-
いえ、家族です。
お骨を少し収めたペンダントを握りしめながら
くちびるを噛み締めるご家族。
考え方は人それぞれです。
でもどうか心に留めておいて欲しいと思います。
口には出さずに心の中だけに。
いつまで泣いていたっていいじゃない。
例え9年経ってもメソメソしたっていいじゃない。
時々あの子を思い出して思い切り泣いて
そうしたらまた、笑えるのだから。
ご家族がゆっくりゆっくり時間をかけ
笑顔に戻れる日まで
そうっと見守る優しさが
何よりご家族の励みになるのではないでしょうか。
大切な家族だから最後まで愛を込めて