黒猫のまりちゃんが虹の橋へ。
昨年の12月、自宅前で鳴いている仔猫を見つけたご主人。目が開いていない!そこまでの赤ちゃんじゃないのに?もしかして誰かに虐待されたのでは? と急ぎ病院へ。
仔猫は風邪をひき、目ヤニや膿で目が開かなくなっていました。
女の子でした。
12月の寒空の下、どの位彷徨っていたのでしょう?どうしてひとりだったのでしょう。
考えてもわかりません。
とにかく、保護してあげなければ!
猫と暮らしたことのないご主人と、猫が元々好きな奥さん。
家族に迎えることにしました。
早速、トイレや砂、ごはんなどを購入し、連れて帰り初ごはん。 トイレは教えなくても自分でできます。
名前を〝まり〟とつけました。鞠のまりちゃん。
お父さんになったご主人、お母さんになった奥さん、すぐにメロメロになりました。
お家の中はまりちゃんの物で溢れ、キャットタワー、たくさんのオモチャ、ハウス、湯たんぽ、爪研ぎ、かなりの種類のカリカリ、おやつ。
食が細くグルメなまりちゃんを喜ばそうと、一生懸命な姿が目に浮かびます。
出逢いから10ヵ月。たくさんの幸せくれたまりちゃん。
すっかり猫愛に目覚め、人生が変わった、とお父さん。
推定年齢からお母さんと同じ日をお誕生日と決め、1歳のお誕生日のお祝いしたばかりでした。
〝猫白血病〟
キャリアであることはわかった上で、家族に迎えました…。発症しないことを願い…。
まだ1歳なのに。こんなにちいさいのに。
これからもっとたくさん食べて、たくさん遊んで、たくさん思い出つくっていこうと思っていたのに。
「もっともっと一緒にいたかった。」
「もっともっと幸せにしてあげたかった。」
まりちゃん。あなたはちいさな体で本当によく頑張ったね。
だって、凍えるような寒い中、何も見えないのに車を避け、お腹は空いて風邪もひいて…
でも、優しいお母さん、お父さんを自分で見つけるまで、歩き続けたんだもんね。
体は強くなかったけど、大きくなれなかったけど、お父さん、お母さんの気持ちに応えて精一杯生きてくれました。
ありがとう。まりちゃん。
あなたはふたりの人生を変えました。
これから先、もしも頼りないちいさな黒猫がいたら、きっと家族に迎えるってお父さん。あなたにしてあげたかったこと、新しい命に引き継がれる日がくるよ。
優しく抱きしめるお母さん。いつまでも抱いていたい。もっと撫でていたい。お顔ずっと見ていたい。
なかなか離れられないお母さん。
まりちゃん。きっと生まれ変わって、またこのお家の子になってね。その時は自慢の尻尾をピーンと立てて、好きなだけふたりに甘えてね。
それまで行ってらっしゃい。まりちゃん、お疲れさまでした。
信州ペットセレモニー ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう