先日旅の途中までお見送りさせてもらった、ミニチュアダックスフンドのチョコちゃん。
お母さんからお電話をいただきました。
「寂しい。あの子を感じたい。あの日確か写真を撮ってくれていましたよね?送っていただけませんか?」
四十九日頃にお送りしようと思っていましたが、すぐに準備させていただきました。
あの日、チョコちゃんが寒くないように、ぷーさんのお洋服を着せてあげ、お気に入りだと言うワンちゃんのちいさなぬいぐるみ、御守りを持たせてあげましたね。御守りはチョコちゃんが首から下げていたもの。ご家族の手で金属部分だけカットしていただいて。
甘えん坊で少し気が小さく、お散歩よりも大大大好きなお母さんの抱っこが1番、そして寝るときもお母さんと一緒。病院で最後に点滴をしてもらったときも、抱っこでした。
最後食べられなかったチョコちゃんに、お嫁さんが焼いてくれたケーキ、他にもたまごボーロやすずカステラを持たせてあげましたね。
「お腹いっぱい食べてね。旅の途中でお腹がすかないように。」
喉が乾かないように、みんなでお口にお水を運びました。
涙が溢れてどうしようもないお父さん。我慢しないで、体のしたいように任せましょう。泣きたくなくても勝手に出てきてしまうのだから。
お花はいらない、との事でしたが、お持ちしたちいさなブーケと、チョコちゃんの枕元に飾ってあったお花をお切りし、みんなで飾ってあげました。
旅の途中までお父さんの抱っこで。
小柄なお母さんに代わり、お父さんがお膝にしっかりと抱いて。
お父さんの負担になるかと心配でしたが、抱いていく気まんまんのお父さん。わかりました。そーっと運転しますので、ゆっくりお話しなさってください。
あれから一ヶ月と少し。そうか。お電話いただいた数日前、チョコちゃんの14歳のお誕生日でしたね。みなさんでお祝いされたのでしょうか。
あの日、チョコちゃんに持たせてあげたもの、写真を撮っておいて良かったです。家族写真、お花に囲まれたチョコちゃんの写真は撮らなくていいとご家族一致されていました。でも、何かあの子を感じられるものがあったら。
お母さん、お父さんの心を、少しでも癒すことができるのかな。
チョコちゃん、大好きなお母さん、お父さん、あなたを想うご家族みんな、虹の橋でいつか再会できることを願ってる。だからそれまで時々、夢に出てきて欲しいな。あなたを感じてあたたかい気持ちになれますように。