ひなちゃんの旅立ち〜ご納骨
お父さんの懐に入って一緒に出かけるのが大好きな、お父さん大好き女の子。ふわふわでモコモコでクリンクリンの毛、垂れ目にも見える可愛らしいお目目がチャームポイントのひなちゃん。
ひなちゃんは、ダンナさんを迎え、2度の出産、育児をしたママさん。眠りにつくその日までママでした。ダンナさんと、ふたりの娘ちゃんは今も元気に暮らしています。時々寂しそうにも見えるけれど…。
目に入れても痛くない。ひなちゃんはお父さんにとって特別な子。だから、できることはなんでもしてあげたい。
お父さんもお気に入りの浴衣を着せてあげ、たくさんのお花で包みお見送りしました。
その2日後はひなちゃんの12歳のお誕生日。
「お花をプレゼントしたい。ピンクが似合うから、ピンク色のお花と、あとやはり、ひなちゃん専用のお線香セットもおりんも欲しい。持ってきてもらえますか?」
24時間ゆらゆら揺れる炎。LEDキャンドルもお届けしました。
そしてお茶をいただきながら、ひなちゃんのお話をしてくださいました。アルバムを開き、パピー時代のひなちゃんの写真を見ながら目を細めるお父さん。
「トマトが大好きで、庭のトマトを喜んで食べてくれていた。だから、少し経ったら庭に埋めてあげたい。そしてずっとトマトを育て続けたい。」
「ひなちゃんのフォトブックを作ってください。トマトや、持たせてあげられなかったオモチャや娘たちの写真も入れてください。」
その日から、ひなちゃん行きつけのサロンさんのブログから写真を掘り起こしたり、お父さんの携帯電話の中から写真を送っていただき、数回の打ち合わせをさせていただきました。
そんな中、お父さんから「庭に納骨した。」とご連絡があり、お庭用墓石〝セカンドハウス〟をおつくりすることになりました。
完成したセカンドハウス
ピンク色の石にはみんなの足形、ひなちゃんのシルエットを彫り、色付けをしました。お墓はお父さん自らつくられました。これならちょっとやそっとじゃ壊れることはありません。強風に飛ばされることもなく、安心して眠れるね。
原寸サイズの肉球をキーホルダーに
大切な毛を筆ストラップに
アルバム制作中にも、ひなちゃんのお手手のキーホルダー〝そのまま肉球キーホルダー〟
遺毛の筆ストラップ〝ペトラップ〟をお届けしました。
季節はすっかり秋めき、ひなちゃんファミリーも少し落ち着いたようでした。
アルバム制作は少しずつ進み、あとはレイアウト、コメント入れなどが残っていました。
お父さんからのメッセージも入れてあげたい。
ひなちゃん 生まれてきてくれてありがとう。
お父さんの子になってくれてありがとう。
可愛い子たちを残してくれてありがとう。
幸せな想い出たくさんありがとうね。
みんなの声を聴きながら、毎日お父さんの顔を見ながら、さみしくないね。ゆっくりおやすみなさい。