あの子が残してくれたもの。
「こんなに悲しい思いをするなら、もう二度とちいさな家族を迎えない。」
いつか訪れる別れのとき。
心にポッカリ穴が空き…
起きては涙。帰宅しても…ドアの向こうにあの子がいないなんて…涙。
だけどあの子が残してくれたもの。
一緒に寝たり、抱きしめたり。ツンデレだったりイタズラに困らされたり。笑ったり叱ったり。
旅行を制限して側にいたり。一緒に旅行したり。
看病したり、一緒に通院したり。
たくさんのあたたかい思い出。
可愛い写真、動画。
フワフワな毛の感触。
プニプニした肉球の感触。
「別れがこんなに辛いなら、出逢わなければよかった。」
そんなことない!出逢えてよかった。
別れは辛い。送り出すのは切ない。
けれど、遺していくのはもっと辛い。
幸せたくさんもらった私たち。送り出すまでが親の務め。
でも何か思い出以外に形に残るものが欲しい。
あの子の毛をまた撫でたい。愛でたい。
あの子のお手手の大きさ、形、忘れたくない。
これからも生きていく自分のために。
ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう