ぼくたちはどうしてここにいるの?
保護シェルターで暮らす犬たち。松本市では、犬の殺処分が0になりました。だけどそれは保護シェルターを運営する方々、そして犬たちの世話をしてくれたり、譲渡会の手伝いをしてくれたりするボランティアさん、松本市保険福祉事務所の方々、そして、募金や支援物資の寄付をしてくれる方々… たくさんの方の努力によって達成しました。そして、今もたくさんの犬たちがシェルターで暮らしています。
飼い主による保健所への〝持ち込み〟。
迷子なのか?捨てられたのか?保護され飼い主が見つからなかった犬たち。
多頭崩壊。
捨てられた子たちに焦点をあてたいと思います。
どうして〝家族〟を捨てることができるのでしょう。「うるさく鳴いて迷惑だから」捨てる前に考えてみてもらえませんか?
遊んであげていますか?
最近お散歩に行ったのはいつですか?
その首輪はきつくないですか?痛そうじゃないですか?
その子が過ごしている場所は寒くないですか?暑くないですか?陽射しはきつくないですか?
狭いケージでずっと過ごさせていませんか?
新鮮なお水は好きなだけ飲めていますか?
ご飯の器は綺麗ですか?
毎日話かけてあげていますか?
たくさん撫でてあげていますか?
褒めてあげていますか?
愛情が欲しい。甘えたい。自分を見て欲しい。
犬は賢く、感情ももちろんあり、私たち次第でどんな生涯になるか決まります。そして、家に迎えられた以上、頼れる者は家族だけです。
もし、自信がなければトレーナーさんにお願いしてみてはいかがでしょうか。もちろん、任せきりではなく、これからもその子と暮らす当事者にも知っておいた方がいいことかたくさんあると思います。10年、20年…楽しく暮らすために。
そして、私たちより早く歳をとります。ただただ可愛い仔犬時代から、成犬、そしてシニアに。いつの間にか私たちを追い越していきます。シニア世代になると、走るスピードがゆっくりになったり、段差のある玄関に上がれなくなったり、トイレが上手くいかなくなったりします。また、耳が遠くなったり夜鳴きをしたり、病院の先生にお世話になる回数も増えるかもしれません。寝たきりになることもあるかもしれません。
私たちと同じです。
その時こそ、頼りになるのは私たち家族だけ。異変に気付いてあげられるのも家族だけです。
どうか、歳をとったから、病気になったから、お金がかかるから…などという理由で見放さないでください。
今まで純粋な愛情を向けてくれ、私たちの気持ちに応えてくれた家族だから。最後の最後まで愛を込めて。
家族に迎えるときは、可愛いからだけではなく、いつか看取ることまで考えて迎えなければいけないと思います。
シェルターにはたくさんのシニア犬が暮らしています。
若い子、健康な子から里親さんが見つかることが多いです。いつか来る別れは、1秒でも先の方がいいから。
新しい家族に迎えられた子。信頼する家族の手で抱かれています。
「もう2度とひとりぼっちになりたくない。この手を離さないでね。」
大切な家族だから、子供だから、最後まで愛を込めて。
ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷうhttp://nijinokakehashi-poo.info/