世界一可愛いチワワのココちゃん

間も無く13歳になろうとしていた小さなココちゃんが虹の橋を渡りました。

お母さん、お兄ちゃんたち、旅立つココちゃんにあれを持たせてあげたい、これも持たせてあげたいと、オモチャや洋服、タオル、オヤツなど絞るのが難しいくらいココちゃんの物が溢れていました。

可愛いベッドでぬいぐるみに囲まれているココちゃんは、今にも起きてくれそうな寝ているようなお顔。

ココちゃんの旅立ちを見届けるために集まったご家族は、大切な宝物を抱くように、優しく抱きしめていました。

順番が回ってきた上のお兄ちゃん。ココちゃんを家族にしたいと言った人。だけど1番よく噛まれた人。ココちゃんには、弟か同等くらいと思われていたのかな?構ったり構われたりしていたのかな。「俺、抱いたら離せなくなるからいい。」そんなことを言いながら、ぎゅっと抱きしめていました。ベッドにココちゃんがいてもいなくても、ココちゃんの居場所を空けておく癖がついているお兄ちゃん。この感触、ぷっくりお腹、これから先も忘れることはないのでしょうね。

片道3時間以上かけて駆けつけた、下のお兄ちゃん。ココちゃんの近くにずっと寄り添い、心の中でずっとココちゃんに話しかけていたのでしょうか。ご自分も辛いのに、お母さんを気遣いながら、でもココちゃんから離れることの出来ないお兄ちゃん。間に合ってよかった!移動する車中でも、お顔を撫でたり見つめたり。少しでも長く一緒にいたい。そんな気持ちが伝わってきました。

「こんなに寂しいんですね…。」

写真立てに入れるココちゃんを選べないお母さん。「全部可愛い!どのココも可愛くて選べない。」何度も何度も顔を撫で抱きしめるお母さん。「ココ、幸せだったかな?」何度も問う。「充分だよ。幸せだったよ。」とお兄ちゃん。

「世界一可愛いココちゃん。別れたくないけど、寂しいけど、行ってらっしゃい。」

「大丈夫だよココ、怖くないよ。俺たちが見ているからな。」

 

ココちゃん。 仲良しのしまちゃんたちと、しばらく待っていてね。またいつか、ね。きっとだよ。

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