気になるあの子〜あれから一年〜

昨年3月に我が家の一員となった、黒猫のこはるは今…。

早いもので、あれから一年が経ちました。人に捨てられたかもしれない妊婦猫が外で産んだ子です。八年近く、人の援助を受けつつ外で生きて来ました。母猫といつも一緒にしましたが、その子が天使になり取り残されました。そして我が家に引っ越して一年経った今の姿です。

お気に入りのストーブ前で、ゴロンゴロン。

「撫でなさいよ。」「手を止めるなんて許さなくってよ。」と威張っています。

先住猫ともこの通り。

中央がこはるです。

キャットタワーの最上階も制覇。

毎日しっかりごはんを食べ、トイレの失敗もなく、私がキッチンに向かうと先回りしてオヤツを待っています。オヤツは3にゃん仲良く同じものを食べていますが、超のつく早食いのこはる。他の子が残すのを至近距離で圧をかけながら待ち、負けて去った子のオヤツの続きを完食します。

自分の可愛さに気づいたこはる

我が家に来てすぐはケージで過ごしてもらい、その後一部屋フリーに。慣れてきた頃に先住猫たちと対面し、特にケンカもしなかったので完全フリーになりました。

猫たちには慣れても、私にはなかなか心を許してくれず、家庭内野良猫状態が10ヶ月。

「これでよかったのだろうか?」

自分の選択は間違っていたのか、こはるのためにならないことをしたのだろうか。

自信をなくしたこともありました。でもひたすら猫撫で声で呼びかけ続けてよかった!ちいさな作戦をいくつも練り実行してきてよかった!

外は寒くてもこはるは暖かくしている。何よりも猫たちと楽しそうにしているから。

うーんと長生きしようね。

まだまだたくさん楽しいことしようね。

そして、お爪切らせてね。

気になるあの子

 

これから新しい家族を迎えようとお考えのみなさん。

シェルターやボランティアさんの元には、たくさんの保護猫、保護犬が暮らし、里親さんの迎えを待っています。子猫、子犬だけではなく、成猫、成犬もいます。

ご自分の年齢を考え諦めている方も、穏やかな老猫、老犬の里親になる、という選択肢もあるのではないでしょうか。

生まれてきたみんなが誰かに愛され天寿を全うできますように。そして、感情のあるこの子たちに純粋な愛情をもらい幸せなのは私たち人間の方だと思っています。

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう

https://nijinokakehashi-poo.info/

気になるあの子

もう4年も前から気になっていたあの子が今、我が家にいます。

人に棄てられてしまったのか、外で生きている猫が産んだ子。兄弟たちは里親さんの元に。この子だけは母猫と残ったそうです。

小柄な母親に寄り添い、まるで外敵から守っているかのような、いつも険しい表情をした黒猫の女の子。全く触れません。人が近づくとすぐに逃げてしまいます。母猫のちびちゃんは人馴れしているのか、数回会ったらお腹を見せてくれました。

可愛い。

会うたびに可愛さが増していきました。ここで優しい人たちにごはんや寝床を用意してもらい、時々気が向いたら撫でてもらって、天気がいいときは日向ぼっこし、虫を追いかけ、寒くなったら寝床に戻る。

底冷えしないように、雨に濡れないように、工夫されたおうち。

 

昨年秋、母猫ちびちゃんは乳がんのため天使になりました。

 

それからのあの子、娘のクロちゃんは寂しそうに見えました。親子で過ごしたおうちにポツンといるクロちゃん。

気になる…。ここで生まれここで育ち、お水とごはんと寝床があり、可愛がってくれる人たちもいるこの環境が落ち着くかもしれないけれど。聞くと8年ここで暮らしているそう。8歳。これから歳を重ねると共に体力は落ちていくであろうし、この山にはハクビシンやイノシシや、いろいろな生き物がいるそうだし、冬はお水が凍るし、暖をとりあっていたちびちゃんはもういない。

我が家には猫がいるし、その子たちとうまく行くかわからないし、健康状態もわからない。もし白血病などがあれば、うちの子たちと部屋を分ける必要がある。今のアパートではそれは無理がある…。

などと考えながら、少し距離が縮まった気がするクロちゃんに声をかけ、時々おやつをあげ、でもまだ悩み…。

決めました!なんとかなる!ということで、引っ越すことに決め、物件さがし。もしものときは、個室暮らしになってしまうけれど、自由を奪うことになってしまうけれど…。きっとなんとかなる。生涯大事にしよう。

そして3月。引っ越しをし、部屋を整え、先住猫たちが新居に慣れたところで、長年可愛がってくださった方々に見送っていただき、我が家にお迎えしました。

MIX猫のおちよちゃんから譲り受けた3階建てケージにて。

病院での検査結果はすごぶる良好で、心配していた白血病も陰性。体重は5kg近くありびっくりしました。捕まえられネット&キャリーに入れられ病院に連れていかれ、さらに知らない家に連れてこられ、怒っている!!

ごきげん直るまで少しずつね。

設置したお留守番カメラでチェック。気づかれているようだけれど…。

なかなかドライフードは食べてくれませんが、液状おやつは毎回完食。トイレはほぼ完璧!数日後、血尿がありましたが、先生に相談し、病院へは連れて行かず様子を見ることに。翌日から通常の尿に戻ったようでした。まだ怒っていて毎日鳴いていて可哀想だけれど、大丈夫。なんとかなる。これからながーく一緒にいるのだから。きっと今だけ。あとで懐かしく思い出そう。

長年の外暮らしのクセなのか、排泄物の匂いは完璧に消したいようです。隠し方が新しい!

「天才だね、こはるちゃん。」と声をかけつつ写真も忘れずに。

そうでした。名前を〝こはる〟に改めました。黒猫がほかにもいるのに〝クロ〟ちゃんというのもなあ、女の子だから可愛い名前で呼びたいし!

春生まれのこはるちゃん。今までの8年よりもこれからの方が長いのだから、勝手に名前を変えたこと、許してね。たくさんたくさんお名前呼ぶよ!

我が家にきて2ヶ月が経ち、ケージから部屋フリーに、そして最近は部屋の扉を開け、家と先住猫たちに慣れてもらう作戦を試しています。

クロちゃん時代、ちびちゃんが天使になりひとりでいるクロちゃんが逃げなくなり、段ボールのおうちの中ではお腹まで触れる仲になったのですが…。部屋フリーにしてから触れなくなりました…。逃げなくてもいいのに(泣)私に慣れてくれたら先住猫たちと家に慣れてもらおうと思っていましたが、本格的に暑くなる前にお家フリーにしたい。

大丈夫。きっとそのうち触れるようになる!諦めず無理せず、こはるちゃんになるべく負担をかけないように少しずついこう。

家庭内ストーカー状態です…。怖がらせなくないので、カメラの画像でしかこはるちゃんを撮れない…。でもめげません。こはるちゃん、湯たんぽ入りベッドでぬくぬくしたり、深夜にひとりで遊んだりしています。おもちゃは初めてなのかもしれません。楽しそう。

初めての顔合わせはこはるちゃんから積極的にご挨拶。長毛の風雅は無関心を装い、黒猫の珠輝はひいていましたが、一瞬だけみんなでおやつを食べました。

2日前からは、私の留守中も部屋の扉は開けています。在宅中は閉めていることが多いですが、こはるちゃんが鳴くと開け、先住猫たちがしつこい時は閉めて、こはるちゃんが休めるように気をつけています。今日帰宅したら、サンルームに風雅とこはるちゃんがいました!ほどよい距離を保ちつつ、同じ空間にいられるようになりました。

 

気になるあの子は我が家の家族になりました!まだ始まったばかりの新生活。これから末永くよろしくね。